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HOUSE K2

滋賀県の古い集落に建つ戸建て住宅地。

 

​国道幹線道路と田園と住宅が並ぶ場所で、地方のさほど期待できない景色(とはいえ、その変わらない普遍性に安心感を抱く)に開放する方法を探った。

 

​南面に冬季の日中に集熱できるように大きな窓を取りたいが、その先の景色といえば、隣地の農業納屋と国道幹線道路。

どんな景色も肯定的にとらえられるとは言え、積極的に開くのも違う。

 

​そんな事を考えながら、全方位に開口部(窓)をちりばめた大きなリビングをもつ小さな住宅を計画した。

 

​リビングの南面には、田園風景と住宅内部空間の緩衝装置として、間口2.4mの奥行き9.1mの半内部的な土間空間を配置している。

リビングを拡張しながらプライバシー的に安心な暮らしを担保し、騒音や気象をコントロールする環境装置としても働く。

設計:川島裕一建築設計事務所
施工:松野工務店
構造:木造在来工法
規模:地上2階

敷地面積:263.49㎡(79.84坪)

延床面積:106.46㎡(32.26坪)

所在地:滋賀県
写真:山崎純敬

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