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HOUSE SHOP H

滋賀県守山市の職住一体住居

鮮魚店を営む夫婦と子供2人が居住し、1階は店舗スペースとそれに連続する台所・食堂、2階をリビングスペース(暮らすという意味で)としている。

住居部分は、1、2階とも間仕切りはなく、吹抜を介して1室空間としている。

計画地は南西に田園風景が広がり、比良山まで見渡せる眺望と夕陽が沈む様子がとても美しく、夕陽とのステディ(親密)な関係がこの住まいのテーマとなった。

以前からの住まいで使われていた、お施主さんのお父様自身が闘病中に描かれた障子絵や襖絵に感動して、新しい住居でも引き継ぎたいと思った。

鮮やかな紅葉絵の障子を沈む夕陽が透過して、空間が朱に染まるひとときを思い描いて設計を進めた。

また、鮮魚店の営みから、地域のための台所(ソーシャルキッチン)としての役割も持たせたいと考えた。

店舗スペースの前方には大きな軒下空間を設け、軒下と連続させて濡縁、和室、食堂と続く。

軒下と食堂は料理教室など友人や地域との交流する場とし、職住一体住居と地域との豊かな関係を建築で築きたいと考えた。

設計:川島裕一建築設計事務所

構造:柳室純構造設計

施工:株式会社マツコウ

写真:山崎 純敬
構造:木造在来工法

規模:地上2階

敷地面積:281.08㎡

建築面積:93.57㎡

延床面積:124.21㎡

 
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