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慈眼庵町の町家

改修前の写真は→こちら

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慈眼庵町の町家

京都市上京区西陣エリアの昔ながらの情緒豊かな路地に面して建つ、築年数88年以上の町家のリノベーション。

もともと風呂なしで便所は外、延床面積52㎡(16坪)という極めて狭小、かつ建築基準法上の道路に接道していないため再建築不可の物件なので、随分長く空き家として放置されていた。

とはいえ、情緒のある路地に面しており、どこからか西陣織の機織り機の音も聞こえてくる雰囲気の良い町並みの立地が素晴らしい。

狭小ではあるが、居場所を丁寧に定義すれば、ミニマルに暮らすには最適な建物のサイズだと思った。

間取りを「庭と親密につながるリビング」としての1階、「サニタリーと一体化する寝床」としての2階、「玄関と地続きに上下階をつなぐ通り土間」という構成に組み換え。

外観は古くから町並みに定着している雰囲気を踏襲して左官仕上げとし、仕上げ材や部分のディテールは空間に拡がりを持たせ視覚的に窮屈にならないようにニュートラルに納めている。

玄関ドアを開ければ、視線は階段の吹抜けをかいして2階につながり、玄関とリビングを間仕切る障子をあければ、小さなリビングでも大きな空間を体感できる。

2階の寝室とサニタリーの間仕切りも4枚建具としていて、採光が不十分でほの暗い町家でも、建具の開閉で明るさや通風が確保できるようにと工夫している。

建具のふるまいで空間の質が容易に拡張できるのは日本建築のおもしろいポイントで、開閉の度合いで明るさや空間の大きさ、風の流れを調整することができる。

コンパクトでミニマルな町家だからこそ、そんな空間の質の繊細なうつろいを日々贅沢に体感できると考えている。

設計:川島裕一建築設計事務所
施工:藤井工務店

企画:株式会社 八清

撮影:山崎純敬

構造:木造在来工法

規模:地上2階

延床面積:51.99㎡

建築面積:26.79㎡

築年数:不詳、築88年以上

所在地:京都市上京区慈眼庵町

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